まゆ

記事一覧(27)

AOTQ - e-muzak

お久しぶりです。前回(201712?)の記事では「来年はもう少し更新頻度をあげたいと思う」という旨を書いておきながら、4ヶ月ほど間を空けてしまいました。そうこうしているうちに世間は新年度を迎え桜も散りつつあります。この記事を書いている日はまだ4月だと言うのに暑苦しいです。そんな春の匂いも消えつつある4月某日にリリースされたのがAOTQさんの「e-muzak」です。リリース元は島根・出雲の「pop・music・label」Local Visions。このアルバムの前にリリースされたvaporオムニバス・アルバム「メガドライブ」で「愛はタックス・フリー」という曲を提供したAOTQさんのソロアルバムです。浮遊感のある打ち込み・サウンド、vaporwave感を感じるサウンドであり、懐かしく、新鮮なサウンド。様々な要素がふんだんに盛り込まれ、ゆったりと聴いていられるアルバム。6曲目の「plastic_island」では、それまで仄かに感じられた賑やかさが消え、森の中の空気のような爽やかさが一面を覆い込み、リスナーを別世界へと連れて行きます。このアルバムはアート・ワークもAOTQさんが制作していて、「正直、ミュージックよりもアートワークの方を頑張った」(意訳)とツイートしていました。アート・ワークの女の子は「e-muzakちゃん」という名前らしいです。Local Visionsでは前回リリースの「メガドライブ」のカセット販売も予定しているということで、そちらも期待しつつ。----------Local Visions Bandcamp

dreyt nien - Impossible to forget

そろそろ今年も終了しますが、皆様はどうお過ごしでしょうか。クリスマスムードも高まり、世の中の雰囲気につられ、恋人いらっしゃる方も、いない方もどことなく浮き足立っているのではないでしょうか?私は言わずもがな後者の方です。去年のクリスマス・イヴは一人カラオケで歌いながら酒を呑み、「寂しいなあー!!!」と叫んでいました。そんな賑やかなクリスマスに、静かで、どこか空虚感のあるアルバムはいかがでしょうか。-----まず、1曲目の「code of passion」で既にこのアルバムのコンセプトは伝わっていると個人的には思います。薄暗いピアノ、篭った音・・・それは何回もリピートされ、聴いているうちに下へ下へ落ち込んでいくような・・・「気持ちのいい堕落」という感覚。まるで冬の夕暮れ時に、部屋を真っ暗にして、布団にこもり、「ああ、寒いなあ・・・」と思うような。13曲目の「radiant impression」では男性の「good morning....」(恐らく)という音声が使用され、その音声とともに、螺旋階段をゆっくり、ゆっくり下っていくような、暗く、でもどこか安心するような音。どこか優しささえも含んだ音。私のお気に入りtrackは2曲目の「confident」。頭の中をぐるぐる回る、空虚感。----「Impossible to forget」は翻訳すると「忘れられない」。このアルバムにぴったりなタイトルだと私は思います。ジャケットは山口小夜子の資生堂のCM。美しい。

Vektroid - Seed & Synthetic Earth

11月に入り肌寒いというレベルの寒さじゃなくなってきた最近、皆様はどうお過ごしでしょうか。私はストーブの入らない職場で凍えながら仕事をしていました。ファック。そんな寒さも激しくなってきた11月の初めにアップロードされたアルバムを紹介します。Vektroid氏はvaporwaveというミーム界隈にいたら一回は聞いたことのある(私の偏見だと思う)「フローラルの専門店」のMacintoshPlus氏の変名(で合っているのかさえ不透明)(おそらくVektroidのほうがメインネーム)です。そもそもVektroid氏はその名前の数に劣らず、作風も多々変え、それを使いこなしてきたのが今までアップロードしてきたアルバムからもわかります。ですが、今回のアルバムは今まで多々あった作風から一つ頭抜けてポップ。そしてロック風味が濃い気がします。1曲目の「We Need To Talk」からもう突き抜けています。言い方が正しいのかはわかりませんが、「垢抜けた」といっていいのか、「メジャー志向」といっていいのか。どこか全体的にぼんやりしていて、明確にはわからなかった「vaporwave」というジャンルから飛び抜けて明確な「electromusic」へ着陸し、大きく翼を広げた、というイメージ。2曲目の「(Don't Chase) Fake Rabbits」でそれがもっとはっきりします。激しいドラム。鳴り響くテクニカルな音とベース。そしてハーモニカのような牧歌的な音が雰囲気を柔らかにし、そしてまたテクニカルな・・・聴く人によってはゲーム的な音楽に聴こえるかもしれません。ジャンルで言うとシューティング。****Vektroid氏のバンドキャンプ

Desired - nineteen

----tracklist1.angel 2.shelter 3.broken 4.december5.exolution 6.old tape 7.melancholy 8.ame 9.somebody10.clouds 11.double moon12.dream13.drops 14.gemini15.heart16.koi pond 17.first light18.make up19.creature -------秋なのか夏なのか微妙な時期ですが、みなさんどうお過ごしでしょうか。私はこの先日平沢進氏のライブに行ってきました。まあすごいのなんのって。聴きたかった曲も聴けて、上領亘氏のドラムも堪能できてお腹いっぱいで地元に帰ってきました。東京は寒いと聞いていましたが、案外暖かかったです。さて、私の話はどうでも良いのです。この秋か夏かなかなか季節が定まらない時期の少し前にロシアのFutureFunk・mixerのDesired氏からジャジーなアルバムがリリースされました。前にリリースされていたアルバム・シングル群と比べると毛色が中々違います。キラキラなFutureFunkから、じっくり聴けるジャジーなサンプリング・アルバム。ピアノの音が目立ちます。サンプリングなのか、それとも打ち込みなのか判別のつかないドラム、時々挟み込まれるラップ(これはおそらくサンプリングです)。ところどころで感じる微かなFutureFunk。全体的に漂う退廃的な雰囲気と、絹のような柔らかな空気。2011年頃の懐かしいvaporwaveを感じるような、そうでもないような。8曲目の「ame」は日本の楽曲をmixしたもので、私はこれがお気に入りです。タイトル通り、雨の日に聴きたい。

worldgrinder - OVD

-----track_list1.They Call Me 01:292.Twilight Zone 01:203.Love Me 00:484.Vincent 00:455.Persona 01:476.Daoko 01:367.Blast 01:028.Cyber 01:399.Could It Be 01:5010.ᴍᴇʟᴛɪɴɢ ᴘᴏɪɴᴛ とても熱い by Futurebandit 01:30-----同一人物なのか、それとも違う人物なのか。結構あやふやなシリアスなアーティスト、worldgrinderさんのレーベル(なのだろうか?)「Echo」さんから「OVD」の紹介です。アルバム自体は2014年に制作されたようで、昔に作ったVaporwaveのアルバムらしいです(コメント欄から)worldgrinderさんと同レーベルからアルバムがリリースされているEchochamberさんは同一人物だと(私は)思います。どちらもメインイメージにlainをつかっているいめーじなので。アルバムの紹介に移りますが、このアルバムで特に耳で感じるのは「残響」でしょう。vapor界隈だと常用手段だと思いますが、このアルバムは残響感あふれるアルバムにありがちな「暗さ」を感じません。私がこのアルバムでお気に入りのtrackは「Daoko」です。タイトルの通りDaoko女史の楽曲を使ったトラックです。耳の色んなとこを行き来するゆるい声が癒やし。どこを飛んでるかわからない浮遊感もよし。2曲めは「Blast」。耳が気持ちいいシャカシャカ感。80年代ポップ感。そして間からチュミミン、とひっかかってくる音がgood。-------------------------------------「Echo」さんのTwitter